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2026/6/18

活動報告

【プレスリリース】動物園生まれのイヌワシの野生復帰プロジェクト 初年度のイヌワシの放鳥を無事に完了 

南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト(実施主体:南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会、公益財団法人日本自然保護協会、株式会社佐久 )では、2026年6月18日に宮城県南三陸エリアの山中にてイヌワシの幼鳥1羽の放鳥を実施し、無事に完了したことをお知らせいたします。今回の放鳥は、3年間にわたり実施する放鳥計画の初年度にあたる重要な一歩となります。

プロジェクトの目的と背景

本プロジェクトは、生息環境の悪化により姿を消してしまったイヌワシが、再び南三陸の空に舞うことを目指すものです。

これまで本プロジェクトでは、10年に渡り、地元の林業家や自治体等と連携し、生息環境の整備を行ってきました。生息環境整備には一定の成果が出たものの、全国的な個体数減少もあり、自然にイヌワシが戻ってくることはありませんでした。そのため、「動物園で生まれた個体の野生復帰」という、壮大な挑戦に踏み切りました。動物園で繁殖したイヌワシを野生に復帰させる取り組みは「日本初」の事例となります。

※本プロジェクトは、種の保存法の規定に基づき、環境大臣より「イヌワシ保護増殖事業計画」に適合している旨の認定を受けています。

放鳥までの経緯

今年3月20日に東京都多摩動物公園で孵化したニホンイヌワシの雛(メス)を、5月16日(57日齢)、宮城県南三陸エリア山中に設置した放鳥用の飼育小屋に移送しました。その後、人の姿を見せずに、ウサギ、キジ、ヤマドリ、アオダイショウ等の餌を与えて飼育し、本日(89日齢)、飼育小屋の扉を開放しました。

放鳥の様子

本日6月18日午前9時15分、飼育小屋の放鳥扉を開放しました。

イヌワシはしばし外を伺っていましたが、9時16分には力強く飛び立ち小屋を後にしました。

初飛行の距離はおよそ120メートル。

何度か短距離を移動して、慣れない杉枝に止まるのに苦戦する一幕もありましたが、地上約2メートルの枝に落ち着いた後は周囲をキョロキョロ。近付いてきたヒヨドリのペアを目で追ったりと、初めて味わう外の世界に戸惑いながらも興味津々の様子です。

放鳥後のモニタリング体制について 

放鳥後は、対象のイヌワシに装着した小型発信器により1日複数回の位置測定を行うとともに、専門スタッフによる目視での観察・モニタリングを継続的に実施してまいります。これにより、放鳥された個体の健康状態を把握し、適切なサポートを行います。また、これまで解明されていない部分も多い野生環境下でのイヌワシの行動分析に繋げます。ここから得られる知見やデータは、今後の日本全国におけるイヌワシの保護活動や保全研究に広く生かされることを見込んでいます。

会長コメント

巣立ちという大きなステップを越えることができてまずは心底ホッとしております。

ここまで支えてくださったすべての皆さまに感謝申し上げます。

まだまだ気の抜けない日々が続きますが、できる限りのモニタリングとサポートを継続していきますので、引き続きのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会 会長 鈴木卓也

【重要】現地取材・撮影に関するお願い 

イヌワシは非常に警戒心が強く、神経質な動物です。人間の気配やわずかな環境の変化に対して極めて敏感であり、現地に人が立ち入ることは、放鳥直後のイヌワシの野生への定着や今後の生存に重大な悪影響を及ぼす危険性があります。そのため、放鳥エリア周辺での取材および撮影につきましては、固くお断りさせていただきます。 野生復帰の成功に向け、皆様のご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。なお、報道用の素材につきましては、下記Googleドライブより提供しておりますので、こちらをご活用ください。

【メディア用素材ダウンロードはこちら(Googleドライブ)】 

実施主体について

本プロジェクトは、「南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会」と「公益団法人日本自然保護協会」、南三陸地域で森林管理を担う「株式会社佐久」が主体となり実施するプロジェクトです。

【南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会】
南三陸町、林業関係者、公益財団法人日本自然保護協会、株式会社佐久などが連携し、生物多様性豊かな地域づくりを目指して2016年に設立。会長 鈴木卓也。

※本件に関するお問いあわせは、お問い合わせフォームよりお願いいたします。

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