2025/7/23
コラム
イヌワシってどんな鳥?
絶滅の危機に瀕するニホンイヌワシ
イヌワシ(Aquila chrysaetos)はタカ目タカ科イヌワシ属に分類される大型の猛禽類です。北半球の広範な地域に分布しており、山岳地の草原地帯など、開けた環境での狩りに適応しており、ノウサギなどの哺乳類やキジ目などの鳥類を主食とします。
サイズや羽衣の特徴から6亜種に分類されており、日本及び朝鮮半島に生息する亜種ニホンイヌワシ(Aquila chrysaetos japonica)はもっともサイズが小さく、これは日本の森林環境での狩りにある程度適応した結果と考えられます。
もともと分布域が狭く個体数も少ないニホンイヌワシですが、ここ数十年に渡って繁殖成功率の低下とペア数の減少が続いており、絶滅の危機に瀕しています。高度経済成長以降、日本の山地利用が大きく変化し、主食であるノウサギやヤマドリを狩ることのできる開けた山の環境が激減したことが、危機的状況の大きな要因と考えられています。

