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2026/9/18

活動報告

【放鳥から3ヶ月】自立に向けた一歩を感じた瞬間

果敢にハンティングを試みる瞬間を目撃

緑滴る6月18日に南三陸を飛び立ったイヌワシ幼鳥、3ヶ月を経たいまも元気に暮らしています。

野生の幼鳥であれば、親ワシたちが次の繁殖シーズンに入る晩秋から初冬までは餌を貰えますが、動物園生まれのこの幼鳥にとっては私たちが親代わり。ヒト=餌をくれる存在と刷り込んでしまうことのないよう苦心しながら給餌を続けていますが、9月も後半、空もすっかり秋めいてきて、そろそろ独り立ちに向けた補助に移行せねば思っていたところ、幼鳥の側にも変化が表れてきました。

樹上から降下して草地に降り立ち、片脚を突き出してなにかを掴むような動きはこれまでも確認されていて、実際に獲物を捕らえるには至らないものの、ネズミのような小動物が動くのに反応しての行動かな?と推測していましたが、昨日はなんと!飛翔中の鳥(アオバト?)に向けて上空から垂直に急降下するという目覚ましい動きを見せてくれました。

飛翔中の鳥を捕らえるのは熟練のイヌワシでも難しいこととされており、このときの幼鳥も目測を誤ったのか直前で躊躇ったのか、接触寸前で速度を緩め、ハンティング成功とは行きませんでしたが、いつの間にそんな飛翔能力を!と驚かされました。

上)残念ながらハンティングの瞬間は撮影できず、別の日の飛翔写真
下)センサーカメラに映った放鳥個体。素嚢(そのう)が膨らんでいることから、しっかり餌を食べていることがわかる。

イヌワシが本来備えている力が発現する過程を見守る

放鳥後の3ヶ月はもちろんのこと、ハッキング小屋での馴致もあわせての4ヶ月、世界を生き抜くために生き物に本来的に備わっている本能、その発現の場に立ち会わせて貰っているのだと思います。
なにもかもが初めての取り組みのなか、出来る限りの最適解を求めての試行錯誤の連続ですが、結局のところ彼女(女の子なんですよ)の持つ本来的な強さが彼女をこれまで生かし、私たちをここまで連れてきてくれたのだと感じています。

次の3ヶ月は、イヌワシにとって親離れ子離れの「分散」の時期。

彼女の強さが遺憾なく発揮され独り立ちに繋がるようサポートしつつ、私たちも次の放鳥シーズンに向けた準備に入らねばと、晴れ渡った秋空の下で想いを新たにしました。

引き続きのご支援とご協力のほど、心からお願い申し上げます。

南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会
会長 鈴木卓也

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